第8回沖永良部島シンポジウム

第8回沖永良部島シンポジウム

日時:平成29年9月9日(土)

場所:フローラル館

主催:沖永良部シンポジウム実行委員会、酔庵塾

共催:ファングル塾、合同会社 地球村研究室

協力:東北大学大学院環境科学研究科、国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター「持続可能な多世代共創社会のデザイン」研究開発領域 平成27年度採択プロジェクト「未来の暮らし方を育む泉の創造」、ターナー色彩株式会社、知名町、和泊町

協賛:日本リファイン株式会社、一般社団法人UMI・SACHI推進会議、Sustainable Environment Creation. LLC、株式会社タナットものづくり生命文明機構、NECエナジーデバイス株式会社

※一部申請中

開催主旨

石田秀輝

合同会社 地球村研究室 代表
東北大学名誉教授
石田 秀輝
2004年㈱INAX(現LIXIL)取締役CTO(最高技術責任者)を経て東北大学教授、2014年より現職、ものつくりとライフスタイルのパラダイムシフトに向けて国内外で多くの発信を続けている。特に、2004年からは、自然のすごさを賢く活かすあたらしいものつくり『ネイチャー・テクノロジー』を提唱、2014年から『心豊かな暮らし方』の上位概念である『間抜けの研究』を沖永良部島へ移住、開始した。近著:「光り輝く未来が沖永良部島にあった!」(ワニブックス2015)ほか多数。

農家の女性

第5回沖永良部シンポジウム『環境と成長の両立を地方から考える』(2014)では、2年間にわたって行った90歳ヒアリング結果から、島の文化が5つの要素で出来上がっていることを明らかにし、第6回シンポジウム『エラブしてる? さすていなぶるあいらんどをめざして!』(2015)で、5つの文化要素を孫が大人になった時にもより光り輝くものにするためには、何をしなければンらないのか?バックキャスト手法でそれを明らかにし、18の提言として両町に提言書を提出しました。一方、草の根的に島人が具体的に行動出来ることは何かを明らかにするために、第7回シンポジウム 『孫が大人になった時にも光り輝く美しい島つくり』(2016)を通して、酔庵塾の中に12の部会が設置され、活動が開始されました。

子供とウミガメ

12の部会は、多くの思いの中で生まれたものではありますが、順調に活動を続けているものもあれば、残念ながら予定通りには進んでいないものもあります。人口減少・少子高齢化そして地球環境の劣化という2つの喫緊の課題に同時に解が求められている今、改めて、今後どのような活動が求められているのかを再度整理したいと考えています。その基本は自足の概念です。ますます厳しくなる地方財政の中で、考えなくてはならないことは、可能な限り無駄なお金を島外に流さず、島内で循環させ、島の中で仕事を生み出し、まずは島人が心豊かになることが前提で、その繰り返しが、多くの人にとっての憧れの島となるのだと思います。

空飛ぶクジラ

そのような視点から、本年度は『自足』をキーワードに「食料の自足」「エネルギーの自足」「教育(文化)の自足」「お金の自足」を土台に、どうやって豊かになるのか、どうやって思いを展開し、そこからどんな仕事が生まれるのか、そして、どうやって稼ぐのかを、資金循環の仕組みも併せて、具体的な行動に結び付ける方策を島内外の多くの方々と考えたいと思っています。

プログラム

17.09.07 更新
9月9日(土)
9:00~
受付
10:00~
開会のあいさつ実行委員長 朝戸 武勝
基調講演 10:05〜 合同会社 地球村研究室 代表 東北大学名誉教授 石田 秀輝演題 『子や孫が大人になったときにも光り輝く美しい島つくり ー今考えなければならないこと―』 10:50〜 場所文化フォーラム代表幹事 吉澤 保幸演題『「心豊かな暮らし」を支える温かなローカルマネーフローの創出へ』 プラスソーシャルインベストメント株式会社 代表取締役社長 野池 雅人演題『お金の流れが地域を変える -京都発ローカルファイナンスの実践から-』
11:35~
酔庵塾部会報告文化部・教育部・先祖部・コメ作り部・島料理部・観光部・農業部
松下村塾発表
12:30~
昼食料金 1,000円 ※要事前申込
13:30~
分科会自足に関する検討会【食・教育(文化)・エネルギー】+第2回ローカルファイナンスin沖永良部島
こどもワークショップ海と森と生命のつながり~みんなで描こう生命の輪~
15:30〜
分科会発表+ローカルファイナンス発表
16:00〜
パネルディスカッション
こどもワークショップ発表
17:30
シンポジウム終了
18:00~
大交流会
場所
同会場
会費
3,500円 ※要事前申込
余興
調整中

基調講演講師

石田 秀輝

合同会社 地球村研究室 代表
東北大学名誉教授
石田 秀輝
2004年㈱INAX(現LIXIL)取締役CTO(最高技術責任者)を経て東北大学教授、2014年より現職、ものつくりとライフスタイルのパラダイムシフトに向けて国内外で多くの発信を続けている。特に、2004年からは、自然のすごさを賢く活かすあたらしいものつくり『ネイチャー・テクノロジー』を提唱、2014年から『心豊かな暮らし方』の上位概念である『間抜けの研究』を沖永良部島へ移住、開始した。近著:「光り輝く未来が沖永良部島にあった!」(ワニブックス2015)ほか多数。

吉澤保幸

場所文化フォーラム代表幹事
吉澤保幸
1955年新潟県上越市生れ。1978年東大法卒、その後日本銀行での20年の勤務を経て、2001年2月~ぴあ(株)役員、現在取締役。(一社)場所文化フォーラム名誉理事。
ローカルサミット事務総長。(一社)低炭素社会促進協会代表理事。
NPO法人ものづくり生命文明機構常任幹事。南砺市政策参与他。
場所文化フォーラム等を中心に、地域での「温かなローカルマネーフロー」の具体化を図りつつ、「ローカルサミット」の毎年開催を通じ、全国の地域活性化活動の連携による ローカルからの日本再生に注力。また、環境省が提唱する低炭素・循環・共生の統合的アプローチや「森里川海」プロジェクト等の推進を通じる「環境・生命文明社会の創造」に向けた活動を積極的に展開中。
著書:「グローバル化の終わり、ローカルからのはじまり」(2012年、経済界)

野池雅人

プラスソーシャルインベストメント株式会社 代表取締役社長
野池 雅人
大学院修了後、(財)大阪市教育振興公社に入職。主に行政の立場から地域のまちづくり、人権教育に取組む。2005年から活動拠点を京都に移し、これまでに市民セクターの組織基盤を強化するための、融資制度・寄付の仕組みづくりなどを担当。社会的投資を活用した企画・開発に従事。
2014年~株式会社PLUS SOCIAL 取締役兼CFOに就任し、会社の経営管理全般に従事。
その他:京都大学公共政策大学院、関西学院大学大学院経営戦略研究科、龍谷大学大学院政策学研究科において非常勤講師として教壇に立っている。
2016年4月社会的投資を行う専業会社としてプラスソーシャルインベストメント株式会社を設立。代表取締役社長に就任。

酔庵塾

酔庵塾について

塾長である石田 秀輝さんは、1998年に伊奈製陶株式会社(現 株式会社LIXIL)に勤務していた頃、会社のリフレッシュ休暇で沖永良部島に訪れてから、毎年通い続け、2004年「風の家」というコンセプトで、知名町徳時字に小さな庵「酔庵」を建て、2014年3月末に東北大学を退職後、島に移住しました。

石田さんは、島の人たちに沖永良部島で「心豊かな暮らし方」をお互いに探しながら、そこで得た考え方を共有し、広めていくための活動を行うため「酔庵塾」を作りました。
ちなみに、酔庵は石田さん宅の屋号からとっています。
酔庵塾は2014年9月に第1回を開催してから、ほぼ毎月開催され約70名の島民、職種も農家・漁師・商売人・建設事業者・主婦・行政職員等の様々な人たちが参加しています。
塾は石田さんが「地球環境問題」や「暮らし方のかたち」のあり方などについて講和するとともに、時には島内外の人を講師にお願いして「心豊かに暮らすためには、どうすれば良いか」を塾生全員と学んでいます。

また、前回の平成27年第6回沖永良部シンポジウムからは酔庵塾が主体となり、沖永良部島が失くしてはならない5つの価値『食』『自然』『楽しみ・遊び』『集い』『仕事』について世代を超えた多様な人たちが、熱い議論を交わしまとめあげ、光り輝く20年後のライフスタイルについて発表を行いました。
今年は、20年後の光り輝くライフスタイル実現の為、12の部会を立ち上げ、まず3年後へ向け、「米作り部」では田植え、「島料理部」ではおしゃれな島料理レシピ本の発行、「教育部」では島に大学を誘致する等の具体的な取り組みを行っています。

最近、酔庵塾では子育て世代にも門戸を開くためキッズルーム「みらいのたまりばぁ~」を併設し、お子さん連れでの参加を歓迎しています。 これからも酔庵塾では、「光り輝く沖永良部島」であるための活動に励みます!

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